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USBメモリからでも起動できるLinux 『openSUSE』を試してみるのだ! の巻

はじめに

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2018の1日目の投稿です。
これを機にopenSUSEを活用して活躍する人たちが増えてくれたりすると嬉しいなとおもって書いてみました。

今回の内容は、手持ちのUSBメモリとWindowsPCを使って、コーヒーを片手に常用可能なLinux環境の作成を目指します。

※所要時間の目安:1時間から2時間程度。

もくじ

  • openSUSE ?
  • 準備したもの
  • 起動ディスクを作る
  • OSを起動する
  • セキュリティアップデート
  • デスクトップ環境のカスタマイズ
  • アプリケーションの起動
  • 日本語環境のインストール
  • パスワードの設定
  • WiFi設定
  • そして、伝説へ…

openSUSE?

openSUSE 『オープンスーゼと読みます』 はオープンソースで開発されているオペレーションシステム Linux の1つで、ダウンロード、使用、共有ともすべて自由に行なうことができます。

openSUSEには3つのリリース版「Tumbleweed」「Leap」「Testing」があり、この記事では定期リリース版の「openSUSE Leap 15.0」を取り扱います。

※更に詳しい情報について:https://ja.opensuse.org/Portal:Distribution


準備したもの

USBメモリ:アプリケーションの追加などを想定して8GBのものを使いました。 

WindowsPC:富士通のLifebook、2014年頃のモデルかとおもわれます。メモリは4GB。

コーヒー:ちょっと薄めのアメリカンコーヒが好きです。操作待ち時間を快適なひと時に。

補足:インターネットに接続されていること。


起動ディスクを作る

1.

ブラウザでOSの配布先に移動します。 
https://www.opensuse.org

Leapにも複数のダウンロードイメージが用意されており、「通常のインストール用イメージ」「仮想環境用イメージ」そして今回使用する「ライブイメージ」です。

ライブイメージのタブを表示し、KDE(950MB)のイメージをダウンロードします。特に問題がなければ「直接リンク」をクリックするとダウンロードがはじまります。

※GNOMEおよびRescueイメージは今回は取り扱いませんが、興味があれば実際に試して内容を確認してみましょう。

2.

ダウンロードしたイメージをUSBメモリに書き込みます。
WindowsPCにUSBメモリを挿入しておきましょう。 

Windows標準の機能では書き込めないので、Etcherというツールを使いました。公式サイトからポータブル版をダウンロードします。 
https://www.balena.io/etcher/

ダウンロードしたファイルを開くとEtcherが起動します。

Select Imageで先ほどダウンロードしたopenSUSEのイメージを選択します。画面中央の書き込み先デバイスが挿入したUSBメモリになっているか確認して、「Flash!」をクリックしましょう。

書き込みが始まりました。

完了まで少し時間を有するかとおもいますので、コーヒーなど飲みながら心を和やかに保ちます。

完了しました。


OSを起動する

おもむろに再起動してみます。

ぐわあ!
-FAIL- 

Windowsが起動しましたので、気を取り直してもう一度再起動します。

Windowsが終了した後「F2」キーを押し続けたままPCが起動するのを待ちます。

セットアップ画面(BIOS)が表示されました。
起動の欄でUSBメモリが内臓のHDDよりも優先されて起動するように変更します。

変更が完了したら「F10」キーを押し、内容を保存してセットアップを終了します。

※セットアップ画面への入り方はお使いのPCによって異なる場合があります。

今度は、openSUSEの起動画面が表示されました。

ドキドキしてきました。コーヒーなど飲みながら心を落ち着かせましょう。

おめでとうございます、無事デスクトップ画面が表示されました。


セキュリティアップデート

デスクトップ画面が表示されるとまもなく、セキュリティアップデートの通知が表示されるとおもいます。タスクバーのアップデートアイコンをクリックして「Install Updates」を実行しておきましょう。

アップデートは自動で行われます。


デスクトップ環境のカスタマイズ

初期状態では言語設定が英語になっています。これを日本語に変更しましょう。「Configure Desktop」を起動します。

「Regional Settings」という項目を開きます。 

「Language」「Formats」「Date&Time」の各項目を日本語に変更します。

一旦ログアウトしましょう。

初期状態ではパスワードは設定されていません。そのままログインできます。(後述)

再度ログインするとメニュー項目等が日本語に変更されています。


アプリケーションの起動

「Info Center」を起動するとシステムの状態を表示できます。

「Firefox」を起動してみました。

「Dolphin」はopenSUSE(KDE版)の標準ファイルマネージャです。今回はUSBメモリから起動していますが、空き容量があればファイルの作成と保存も可能です。 

さて、ここまでで既にお気づきでしょうか… このままでは日本語入力ができないということに… !!


日本語環境のインストール

「Install/Remove Software」を起動します。

ViewタブでLanguagesを選択しましょう。

Languagesタブが表示されるので、左側の欄からjaを探してチェックボックスを選択します。

日本語環境に必要なパッケージが選択されるのでAcceptをクリックしてインストールしましょう。 

確認画面です。「continue」をクリックで先に進みます。 

インストール中です。

完了しました。

一旦ログアウトして再度ログインし直します。

日本語入力機能が自動起動しました。 

Windowsキー + Spaceキー で入力の切り替えを行います。

これで日本語が書けるようになりました。


パスワードの設定

初期状態ではパスワードが掛かっていません。掛けましょう。

「KDEシステム設定」を起動します。

「アカウント詳細」という項目を開きます。

User Managerの欄でPasswordを設定しましょう。

これで個人アカウントのパスワードが設定できました。

もうひとつ、管理アカウント(root)にもパスワードを設定します。

「Konsole」を起動しましょう。

sudo suコマンドでrootアカウントにログインします。

passwd rootコマンドで新しいパスワードと確認を求められますので入力しましょう。

これでひとまず安心です。


WiFi設定

ネットワークの設定はタスクバーのネットワークアイコンから設定する事ができます。


そして、伝説へ…

今回はopenSUSEのライブイメージを使って、USBメモリでパッと起動できる日本語環境のLinuxデスクトップを作りました。

無事起動できたでしょうか?

われわれは今、この果てしないLinux道の高みへと昇りはじめたばかりです。
ここから先はぜひキミたちの目で確かめてくれ!!


openSUSE Advent Calendar 2018 第1日目
USBメモリから起動できるLinux OS 『openSUSE』を試してみるのだ! の巻

– 完 –

( 次回作にご期待下さい! )


初出:覆面くんの覆面写真日記

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