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我々は我々で我々を取材し、我々自身の手で我々を発信出来る事を知るんだ! FLOSS UG Report 顛末記

これまでの あらすじ

オッス!! おれ、覆面仮面大魔王くん!
マジ正直 ぶっちゃけ今日おれ ノリでこのカレンダーに登録した!
だからYO これはYO 去年やったことなの
マジ掃除機 ぶっちゃけ卍 よろしくな!!

この記事は、今年やったこと Advent Calendar 2017 15日目へのエントリーです。

序文

これは、実在するドキュメンタリー映像プロジェクトの顛末にまつわる、SF伝奇小説です。某地方に伝わる封印された動画レポートの風習、それは如何にして作られそして伝えられたのか…
今年やったこと…つまりは、今年やるべきこととして、ここにこの記事を記し、これを目にする皆さんにこの事を伝えていきたいとおもいます。

FLOSS UG Report

それはコンピュータ技術系ユーザーグループ及びカンファレンス、勉強会等を主催している人たちに焦点をあてた、ドキュメンタリープロジェクトでした。インタビュー形式で収録された映像は、編集で注釈等が追加されたのち、インターネット上で一般に公開されます。普段、FF外(※1)に出ることの少ない主催者側の言葉が一般の目からも参照しやすくなるようにとの目的のもとに、個人の手で行われました。現在は休止しています。

プロジェクトURL:https://flossugreport.wordpress.com

何処かから来る何かの取材

僕は個人的好奇心からの飽くなき欲求の赴くままに、これまでいくつものITカンファレンスや勉強会に参加してきました。そういった時のことです。後身の参考のため会場で個人的に撮影などをしていると、運営者と見られる方から、報道関係者の方ですかと尋ねられることが何度かありました。ぜんぜん違います。僕の持ち歩いているカメラはなんの変哲もないコンパクトカメラです。その溢れる期待感は、いったいどういったことなのでしょう。おそらく、報道関係の方はこちらから事前に連絡をしないと来ませんし、連絡をしても多分こない(もしくはこれない)ことのほうが多いでしょう。なぜなら、関係者を除く地方の一般市民にとってIT技術とは、それほど関心の高いものとは言えないからです。
我々はぼんやりとした期待感で何処かから来る何かの取材を待ち続けています。

我々は我々を取材することが出来ます

待ち続けるという姿勢も悪くはないかもしれません。いつか世間の関心がIT技術に集まり、我々の主催するカンファレンスに様々な人々が殺到する未来がやってくる可能性もあります。これから述べる事もこういった理想論の一つです。
時は21世紀、我々はもはや我々自身の手で我々を取材し、そして伝えていく事ができます。物理的に可能です。我々の持つ知識とテクノロジーを組み合わせれば、今からでもすぐに始めることができるのです。始めない理由は時間と健康と生活費の問題以外には無いといっても過言ではありません。我々自身で我々の活動を世間に周知していくことは、自分自身の手で自らの活動に対する社会的価値観を高めていくことに繋がっていくでしょう。こういった周知活動の継続が、結果として先に述べたような理想的な未来を作るきっかけになるかもしれません。

そのプロジェクトは何を伝えたのか

ITカンファレンスや勉強会などの集まりでは、特定のテーマに関わる方及び関心のある方たちが一堂に会します。一部の催しを除き、我々には上下関係や主従関係のような関係性がありません。ある日壇上に立った者が登壇者であり、講師としての振る舞いを持ち、主催者として行動したものがグループや催しを運営しています。
僕は技術的関心の未開地である小さな地域に所在しています。こういった催しに参加するためには、いくつもの地域を渡り歩く必要がありました。同じように地域を越えて集まってくる参加者も一定数存在します。
そして、このようなカンファレンスに集まる人たちは不思議な関係性を持っています。家族や友達、同僚とは違った、技術または関心で繋がる特別な関係性を持った仲間と言えるかもしれません。お互いの知識や経験を伝え合い共有することで自分自身を含む全体の価値を高めていくような関係性です。ここで話される内容は、雑談ひとつを取っても、ここだけの話にしてしまうには勿体無いような会話が少なくありません。僕はこれを世間に伝えてみる事にしました。

機材

それでは動画レポートを始めましょう! ここからは覆面くんがお届けします!


こんにちは!覆面くんさん、よろしくお願いします! でも動画撮影というと、まず最初にビデオカメラとか、他にも編集機材とか色々揃えないといけないんですか? 僕は生活が大変です。


さすが覆面くん! 良い質問だね。 ではまずは、どのような機材を使って実際に撮影を行ったかを紹介するよ!


へえ…


本邦初公開! FLOSS UG Report 機材リスト

  • スマートフォン FTJ152C
  • スマートフォン FXC-35
  • デジタルカメラ用三脚
  • スマートフォンを挟んで三脚に取り付けるクリップ
  • スマートフォン用三脚
  • モバイルバッテリー
  • 編集用PC

 

この機材リストを見て何かわかるかな?


このリストはおかしいです、ビデオカメラがありません。


さすが覆面くん! 良いところに気がついたね。このプロジェクトではビデオカメラは使わなかったんだ。なぜなら、手持ちの電子機器で今すぐ動画レポートを作ることが出来るだろうかという実験を兼ねていたからだよ。だから動画の撮影はこのリストの中にあるスマートフォンを使って収録したんだ。収録の方法については、少し後の段落で解説するよ。


プランニング

機材が揃ったら、何処で何を取材してどういうふうに公開するかを考えてみよう。


(ぽあー…)Oo.


さすが覆面くん! 色々なアイデアが思い浮かんでいるようだね。 このプロジェクトでは各地で行われているIT勉強会で運営者の声を取材してインターネット上で公開しようという試みを行っていたんだ。


あっ、ハイ。


アポイントメント

計画も立てたので早速出かけて撮影してきましょう!


さすが覆面くん! 思い立ったが吉日だね。 ところで、IT勉強会やカンファレンスの場合、主催者は当日の運営でとても忙しい場合が多いんだ。 だから忙しい中でも時間をさいて取材を受けて頂けるように、事前にアポイントメントをとると良いんだよ。


ふーん。


このプロジェクトでも、事前に主催者に連絡をして、プロジェクトの趣旨と取材内容のリストを伝えてから、当日に取材が可能かどうかの相談を行っていたんだ。


へっ、どうだか…


収録

ここでは実際に行った収録の方法を紹介するよ。機材のところでお話したように、このプロジェクトでは動画の撮影にビデオカメラを使わなかったんだ。もちろん既にビデオカメラを持っている場合はそれを使うと良いよ。


スマートフォンで撮影したんですよね。


さすが覆面くん! 先ほどの話をちゃんと覚えていたようだね。スマートフォンにはビデオカメラがついているものがほとんどだよね。だから、ビデオカメラ持ってないよーといって諦めることはないんだ。実は持っているんだ。このように身近な物で代用することもできるし、家族や友達、そして仲間に声をかけて、ビデオカメラを貸してよ! 一緒に取材に行こうよ! って誘ってみるのもいいね。


ああ、誰もいなかったからですね。


このプロジェクトでは2個のスマートフォンを使って収録を行ったんだ。1つは動画撮影用に、もう一つは音声収録用だ。1つでも大丈夫だけど、会場はたくさんの人が集まって雑談していることが多いので音声収録用のスマートフォンをゲストの近くに置いて別々に撮影したんだ。本当は別途収録用のマイクを準備しようとしていたんだけど、経済的な理由で採用には至らなかったんだよ。


はあ、そうですか。


編集

無事に映像を収録できたら、動画編集ソフトを使って補足情報などを追加してみよう。


えっ? 動画編集ソフトですか? 僕は生活が苦しいんです。


さすが覆面くん! 切実な問題だね。大切なのは伝えたいことを伝えられる環境を整えることなんだ。だから高価なソフトがあればそれはそれで良いんだけど、MacやWindowsに最初から入っている動画編集ソフトでも大丈夫なんだよ。


覆面くんさんも必至ですね。


このプロジェクトではKdenliveというオープンソースのソフトウェアを使って動画の編集を行ったんだ。このソフトウェアは主にLinuxというOSで使われるために作られているんだけど、MacやWindowsで動かすことも出来るみたいなんだ。試してみても良いかもしれないね。


公開

うまく編集ができたら動画を公開しよう。何処でどのように公開するかはもう決まっているかな?


動画の編集の仕方については教えてくれないんですね。


さすが覆面くん! ここから先は自分自身の目で確かめる事も必要なんだ。話を戻すけど、動画の公開先を決めよう。このプロジェクトではWordPress.comというブログサービスを使ってプロジェクトの成果を公開することにしたんだ。自分の使いやすい仕組みを選んで公開するととても負担が少ないよ。


はい。


動画についてはYouTubeとVimeoという2つのサービスを利用しているんだ。これも先ほどの理由と同じく、自分たちの使いやすいサービスや仕組みを使うのがいいよ。続けていくという事はとても大変なことなんだ。おっと、つい喋りすぎてしまったようだね。じゃあ僕はもうこれで…


はい、ありがとうございました。


まとめ

2017年1月1日、胃腸炎(※2)に倒れた僕は厳重な寝袋に包まり、温かい餅を食べながら天井をみつめていました。(※3)
FLOSS UG Report、それはコンピュータ技術系ユーザーグループ及びカンファレンス、勉強会等を主催している人たちに焦点をあてた、ドキュメンタリープロジェクトです。
続けていくと云うことは物理的にも大変なことでした。今日ここに僕は病に倒れFLOSS UG Reportと共に風になりましたが、それは まとめとは 特に関係ありませんでした。すみませんでした。
ここまで書いてきたように、我々は我々の手で我々自身の姿を世間に公表することが出来ます。時間と健康と生活費の問題を工夫さえすれば、今すぐ始めることも出来ます。このプロジェクトの結果が示すとおり、一人では病に倒れ、消えゆくさだめとなるかもしれません。(※4) ぜひ仲間と一緒に始めましょう! だいたいの感じから始めましょう。 多分だんだん楽しくなってきます。
そしてもう、淡い期待のもとに何処かから来る何かの取材を待ち続ける必要はありません。ふと考えてみると、我々に出来ることは忙し過ぎるほどたくさんあります。ちょっと始めて、続けてみましょう。ユーチューバーにならなくても大丈夫です。近い将来、皆さんの更なる活躍を動画で視聴出来ることを僕は楽しみにしています。(※5)
ぐふっ…


ご愛読ありがとうございました。
覆面くん先生の次回作にご期待下さい。

※1:フォロー、フォロワー外のこと。多分。フォロワられた界隈でバズる話題もFF外においては無きものに等しい可能性が高い。

※2:神経性胃腸炎。とてもつらい。

※3:これはとても危険な行為だ、真似をしてはいけない。”餅を1億人が口に入れたと仮定した場合に最大7.6人の頻度で窒息による死亡事故が発生するリスクがある”とされている。餅を寝て食べる事はとてもデンジャラスな行為だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%85#事故

※4:今回は病に倒れたため、筋トレという方法は試していない。筋肉が病を凌駕すれば一人でもあるいは…。どうしても仲間を見つけることが出来ない場合には試してみる価値は充分にあるのかもしれない。今の所僕は試す気はない。

※5:他力本願というグローバルメソッド。信じる心を必要とする。

仲間っぽい人が現れた時のBGM

この記事は、今年やったこと Advent Calendar 2017 15日目へのエントリーです。

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