メンター1年目おじさんのCoderDojoエピソード集

2016年1月からCoderDojo西宮 / 梅田に参加しているメンター1年目の覆面くんです。
本稿は「CoderDojo Advent Calendar 2016」 6日目の記事として、メンター1年目のエピソード集をお届けします。


【ニンジャ】:CoderDojo参加者の愛称。主に小中学生。
【メンター】:ニンジャの相談役。ニンジャがメンターを兼ねる場合も。
※【チャンピオン】:各地のCoderDojo主催者の愛称。


其の一:飽きる

ニンジャは前触れもなく突然飽きます。

この飽きの兆候を受け取ったら、一旦休憩を挟んでだらだらしてみたり一緒に他のニンジャの様子を覗きにいってもいいでしょう。疲れから来る飽きには思考をほぐしてやるのが効果的なのか、わりとすぐに回復してまた元の課題に取り組んだり、なにかしら閃いたのか新しいことに集中してチャレンジしたりするようになります。ああびっくりした。

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其の二:ショートカット

ニンジャは意外とパソコンの初心者です。
Scratchを使っているニンジャが言語系のプログラミングへ進むとき、これまで親しんでいたマウスポインタの操作から、キーボードによるテキスト入力への操作に移ります。
このとき、コピー、カット、ペーストという3つの作法を早めの段階で教えておいてあげると初期の学習時間がかなり短縮されるんじゃないかなとおもっています。でももしかするとニンジャ自らがその不便性に気づくまであえて教えないほうがいいのかも。
これは、参考書を片手に何度も何度も繰り返し同じ記述を入力するニンジャの姿を見て、たまらずコピー&ペーストの技を授けてしまったあるメンターの懺悔の記録です。

其の三:YouTube

ニンジャは前触れもなく突然YouTubeを再生してくれます。
とても詳細な解説と実況を興奮気味に挟みながらDQビルダーズの映像を披露してくれるので、最近のゲームはすごいなあと感心しながら一緒に見入ってしまいます。でもここはCoderDojoなのでメンターの勤めとしてニンジャが脇道に逸れず自らの課題に取り組むよう促すのが云々カンヌンとおもってしまうのですが、実はそういう気持ちが早合点を産んだりしています。
この回で見せてくれた映像の中盤では、あるキャラクターに複数のキャラクターが追従して行動するという動きがありました。この動作をScratchで再現するためにはどうすれば良いのかというのが今回のニンジャの課題だったのです。
一瞬間を置いて、そういうことかよッ! ってツッこんだ覚えがあります。なんとなくちゃんと最後まで一緒に映像を眺めててよかった。

其の四:遊んでもらいたい

ニンジャは誰かに遊んでもらいたいです。
CoderDojoでは初めてDojoに参加するニンジャに、Scratchでネコ逃げゲームを作るといったような入門用のハンズオンを行ったりしています。ある入門用のハンズオンが佳境に差し掛かった頃、ひとりのニンジャがつぶやきました。早よ誰かに遊んでもらいたい、と。メンターは過ぎ去った過去をひとしきり想い出し、心で郷愁の涙を流したといいます。特に意味はよくわかりませんがとにかくニンジャは誰かに遊んでもらいたいです。
CoderDojoでは一日の後半に今日の成果を発表する時間が設けられていたりします。でも無いところもあるかも。ここで他のニンジャに今作っている自分の作品の魅力を発表することができます。直接フィードバックが得られます。もちろんメンターも発表できます。とても知見に満ち溢れた発表が行われます。そしてひとしきり発表を終えたニンジャ達はわりとあっさり帰っていくので子供はやっぱりなんかすっきりしているなあと感慨にふけったりしています。

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其の五:大人もニンジャ

ニンジャは時に、というか頻繁に(1年目の)メンターの手に負えない課題に取り組んでいます。
まずは一緒に悩んでみて、どうすれば解決できるか考えます。とりあえずちょっとやってみようぜ! ってニンジャに言ってやってみると意外とすんなり解決できることもあります。この場合は新しい技術を取り入れる心理的抵抗みたいなやつで、実際に使って体感してみるとあっさり理解できたりするアレです。いろいろ相談しながら少しずつ値を変えたり実行する場所をずらしたりしていくうちにだんだんと納得の行く動作に仕上がっていくことも多く、解決後には謎の達成感が訪れたりします。
それでも全然手に負えない課題が出た場合は、隙を見て他のニンジャやメンターに助けを求めましょう。メンターもニンジャになったつもりで見守ります。集まったニンジャやメンターが協力して解決した結果には、さらに謎の達成感が訪れることになり、ニンジャとメンターは実は同じ趣向を持つ年を隔てた仲間だという事に気づくでしょう。

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あとがき

上記のエピソードの他にも、サルミアッキのおかげで虫歯が全部治った(話飛びすぎ)とか、アンタ梅田の竹内さんかよ!とかいろいろあって、おごそかにメンター1年目を終えることができました。

当初はメンターを続けていくにあったていくつかの不安もありましたが、わりとすぐに解消されました。例えば個人的には独り身で生活していて家族と接していた期間がそんなに長くないので、他のメンターやチャンピオンのように保護者の気持ちを汲み取ったりすることができるのだろーかとかどうのこうのと。でも上記のエピソードにもあるように、ニンジャとメンターの関係性に気がついたり、8月のDojoConJapanで各地のチャンピオンの体験談を聞けたことにより、些細な不安など消し飛んでしまうようなとても大切なことを発見することができたのです。これはもう本当に大切なことだったような気がするんですけど忙しくしてたら忘れちゃったので思い出したら来年のアドヴェントカレンダーに書き込んでいきたい。

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このように個人的な不安のようなものは経験を積み重ねることで少しずつ安定した何かに変わっていくものです。多分。もしこれからメンターとして参加してみようかどうか迷っている人がいるなら取り敢えずまず近くのCoderDojoに見学に行ってみましょう。そしてその先は自らの目で確かめてみてくれ!

ということで、来年も更なるニンジャの活躍を楽しみにして、今後ともメンターとしてCoderDojoに参加を続けてみたいなあとおもいます。

CoderDojo Advent Calendar 2016」より

初出:tumblr

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